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基準を設けることの大切さ

病院や介護施設様より、よく『きざみ・ペースト食』のご相談を頂きます。                                 多くの患者・利用者様の嚥下機能に合わせた食事作りは、本当に大変かと想像できます。                         弊社でも、何かお役に立てる方法はないかと、本格的に開発を進めて参る所存です! 

そこで素朴な疑問が1つ…。施設様とお打ち合わせをさせて頂く際、                        現行、どのように提供していらっしゃるか内容を伺うのですが、その基準が実に様々だという事です。                            一言に『きざみ・ペースト食』と言いましても、『粗きざみ、極きざみ、ペースト』と                        3種類の食事を用意している施設様もあれば、『きざみ、ペースト』の2種類だけの施設様もある。               

粗きざみ、極きざみ、ペーストのサイズや形態も統一されておらず、                                 ソフト食と言ったり、ムース食と言ったり、名称も様々です。                             なぜ統一されていないのでしょう…?

例えば、日本全国どこへ行っても、病院や介護施設の栄養基準が統一されており、                          きざみ・ペースト食の定義も決まっていれば、栄養管理がし易いのでは?と思うのです。                        もっと言えば、日本全国の施設がすべて統一献立になったら…?                       近隣の施設様同士で食材を共有したり、分け合ったりする事も出来ますし、                            患者・利用者様が途中で転院なんて事になっても、同じ基準の給食を食べ続けられます。                         

公立の保育園なんかですと、同じ市区町村内で献立が統一されていますよね?                   なぜ、保育園は出来て、病院や介護施設は出来ないのか…。そんな事を思います。                                

病院・介護施設では、同じ法人様であっても施設毎に仕様が異なっており、                       その謎は深まるばかりです…。せめて、同じ法人様の中だけでも統一献立にしたら、                          食材の調達や受発注管理もグッと楽になると思うのですが…。

他の施設との差別化を図りたいとの理由であれば、同じ献立であっても作る人の技量で                         味が変わってくるのと同じで、それは工場が製造する完全調理品でも然りです。                     まったく同じレシピであっても、工場によってクオリティーの差はございます。                         それらが、いわゆる個性にもなり、他施設との差別化になるのではないでしょうか?                        提供の仕方であったり、温度管理であったり、色々なところで差は付けられると思うんですよね…。                   

たとえ、日本全国で統一献立になったとしても、「あそこの施設は食事が美味しい、あそこはマズい」など、                       差は出てくると思います。そのような差が生まれるのは当然であっても、                      栄養管理上の基準が全国で統一される事は、効果的だと思うのですが…。                   なかなか難しい事なのでしょうか…?